休職してしばらく経ち、
少しずつ体調が戻ってきた。
「そろそろ復職できるかもしれない」
そう思って主治医に相談し、
復職に向けた診断書が出た。
ところが、
会社とのやり取りが始まったり、
復職日が具体的になったりすると、
急に不安になることがあります。
「本当に戻って大丈夫だろうか」
「毎日働けるのだろうか」
「職場の人にどう思われるだろう」
「また体調を崩したらどうしよう」
戻りたいと思っていたはずなのに、
いざ復職が現実になると、
怖くなる。
「こんなに不安なら、
まだ復職するには早いのかな」と、
思う方もいるかもしれません。
「復職したい」と「復職が怖い」は両立します
復職がまだ先のことだったときと、
実際に復職日が見えてきたときでは、
感じ方が違います。
診断書が出る。
会社から連絡が来る。
上司や産業医との面談が決まる。
そうすると、
通勤する自分。
職場の人と顔を合わせる自分。
仕事を任される自分。
が、具体的に想像できるようになります。
そこで不安が出てきたからといって、
必ずしも「回復していない」
ということではありません。
それまで漠然としていた不安が
見えてきた。
そう考えることもできます。
「不安があるか」より「何が不安なのか」
そんなときは、
「復職するのが不安」から、
もう一歩だけ、
具体的にしてみてください。
たとえば。
- 毎日通勤できる体力があるか不安
- 仕事についていけるか不安
- 上司と顔を合わせるのが怖い
- 以前と同じ仕事量を求められそうで怖い
- また頑張りすぎてしまいそう
- 再び体調を崩すことが怖い
同じ「復職が不安」でも、
中身は違います。
そして、不安の中身が分かると、
次にできることも、
見えやすくなります。
体調や症状についてなら、
主治医に相談する。
仕事内容や勤務時間についてなら、
職場に確認する。
また頑張りすぎそう、
自分の調子の変化に気づけるか不安。
そういったことであれば、
リワークや心理職などの支援者と、
一緒に整理してみる。
一つずつ、
扱える大きさにしていく。
それが、大切だと考えています。
次の診察までに、3つだけ考えてみる
復職への不安がある方は、
次の3つを、
メモしてみてください。
- ① 今、復職について一番不安なことは?
- ② なぜ、それが不安なのだろう?
- ③ 誰に、何を確認・相談できそう?
たとえば。
「毎日働けるか不安」。
その奥には「外出した翌日は、
かなり疲れている」。
だから「今の活動量で復職を進めてよいか、
主治医に相談する」。
そんな形です。
うまくまとめなくても、
大丈夫です。
次の診察で、
「復職について考えていたら、
こういうことが不安になりました」と、
そのまま伝えるだけでも、
相談のきっかけになります。
不安になったからといって、振り出しに戻ったわけではありません
体調が良くなってきたのに、
復職が近づいた途端に不安になる。
そんなとき、
「せっかく良くなったのに」と、
思うかもしれません。
でも、
「自分はここが怖かったんだ」
「ここはもう少し準備した方がよさそうだ」
「これは主治医や職場に確認してみよう」。
そう分かることも、
復職に向けた準備の一つです。
不安をゼロにしてから
復職する必要もありませんし、
不安を無視して、
無理に戻る必要もありません。
大丈夫なのだろうか」
ではなく、
「私は、何を不安に感じているんだろう?」
と、少しだけ具体的にしてみる。
そこから、
次にできることが、
見えてくるかもしれません。
複数の方との関わりから見えてきたことを
一般化して書いています。
特定の方の相談内容にもとづくものではありません。
また、体調やお薬に関わることは、
主治医にご相談ください。